スイスアルプスを大満喫!
真っ白な山々や大自然に囲まれながらのハイキング、 車窓から眺める美しい青色の湖、その湖上遊覧船から眺める鮮やかな緑の世界など、 自然を楽しむことがメインのスイス中心の旅行記です。
スイスの見どころといえばやっぱり大自然。 夏でも真っ白で雄大な山々、さえぎるもののない牧草の風景、青い空にあざやかな緑、 山が映りこんだ輝くような湖、自然の風景に映える真っ赤な電車やシャレー造りの家々。 どこを切り取っても絵になる風景が広がっている。
そんな大自然の中で、ハイキングやトレッキングなどが楽しめる。 体力に自信がなくても、登山列車やロープウェイで山頂まで行けて、360°の絶景を楽しむことができる。 そこには大抵、レストランやカフェがあって、絶景を楽しみながらのんびりできる。ホテルがあることもある。
他にも、湖で遊覧船に乗ったり、サイクリングを楽しむこともできる。 眺めの良いルートを走る鉄道も多く、絶景ルートには名前がついていて、電車に乗っているだけでも景色を楽しめる。
通貨: スイスフラン[CHF](Sfr.とも書く) →現在の為替
時差: 8時間(サマータイム期間は7時間)
空港: 日本からの直行便はチューリヒのみ。乗り継ぎならジュネーブ、バーゼル等。
隣接国: ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタイン。
言語: ドイツ語(大部分)、フランス語(西部)、イタリア語(南東部)、ロマンシュ語(南東部)。
治安: 基本的によい。とはいえ、都市部の人が多い場所では注意。
交通: 鉄道が発達していて時間が正確で便利。パスを買っておくと鉄道、バス、船など自由に乗れて更に便利。
チップ: 不要
天気、場所(標高)、昼夜によって気温差が激しいので、半袖にもなれるし着こむこともできる状態がおすすめ。
個人的には、朝は半袖に薄手のカーディガンを羽織る。昼間暑ければカーディガンを脱ぐ。 天気が悪い日は半袖の上(カーディガンの下)に薄手の長袖(前開きのもの)追加。 標高の高い所や天気が悪いときはこれに加えウルトラライトダウンを着る。(これだけではちょっと寒い時もある。)
もしユングフラウヨッホ[Jungfraujoch](3454m)や、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス[Matterhorn glacier paradise] (クライン・マッターホルン[Klein Matterhorn])(3883m)、ゴルナーグラート[Gornergrat](3089m)などに行く場合は、当然もっと厚手の上着が必要。 スイス旅行必需品も要参照。
スイス旅行に行くときは、必ずスイスパスを持っていくことにしている。 スイスの国内交通機関のほとんどが無料(山岳鉄道などは割引き)になり、いちいち切符を買わなくて済むのでとても便利。
かつては、現地購入はできないので、出発前に旅行会社で購入しないといけないと聞いていたが、 今はスイスに着いてからでも買えるらしい。
私は旅行の2,3ヶ月前に、スイスパスを扱っている旅行代理店の中で、一番安いところで購入することにしている。 パスの値段自体は安くても、購入画面を進んでいくと送料や手数料が加算されていく店もあるので注意が必要。
日本の旅行代理店の他、SwissTravelSystem.comで購入して、 日本の自宅に送ってもらうこともできる。 SwissTravelSystemは、スイス国鉄によって設立されたスイスの鉄道パスの販売元。
2012年、日本の各代理店のスイストラベルパスの値段を比較していたとき、どこも大差なく高いので、 ダメモトでスイスの販売元のページを見てみようと思い立った。
購入できたとしてもスイスから送ってもらうことになるので、送料含めると高くなるに違いないと思っていたら、 送料込みでもSwissTravelSystemが一番安かったので、ここで購入した。
ただ、パスに付いてくる「スイス通用路線図」は4カ国語(英語、独語、仏語、伊語)のものとなる。 (日本の旅行代理店で買えば日本語のもの。)
個人的には、日本語の通用路線図より、4ヶ国語のものの方が(読むのが大変でも)詳しく書かれているのでうれしい。
上段:日本語バージョン表、裏 下段:4カ国語バージョン表、裏(こちらの方が横1列分大きい)
2016年、スイストラベルパス(旧スイスパス)を購入する際、 色々比較したがやっぱりSwissTravelSystem.comが安い。 今回はパスを自宅まで配達してもらうのではなく、オンラインチケットにする。
購入するとメールが届き、オンラインチケットの準備ができたらまたメールが来るとのこと。 その後ちょうど14日後、自分のオンラインチケットへのリンクが貼られたメールが届いた。 そのオンラインチケットをA4の紙に印刷。
配達の送料がかからない分、更にお得でうれしい。ただ、パスの通用路線図ももらえないことになる。 通用路線図は上記SwissTravelSystemのページに載っているし、他に色々役に立つスイス国鉄のアプリもあるが、 個人的にはやっぱり紙で持っていたいので、こちらも自分で印刷して利用した。
2018年(もしかしたら昨年2017年時点で既にそうだったかも)、上記SwissTravelSystem.comのリンクは myswitzerland.comのページに勝手に飛ばされるようになり、そこからスイストラベルパスを購入しようとすると レイルヨーロッパのサイトへ誘導されてしまうようになった。
ただでさえ年々値上がりしているスイストラベルパス。少しでも安く買いたい。代理店を通さず直接購入したいので、 スイス国鉄(SBB)が運営?するサイトswissrailways.comを発見しこちらから購入。 購入方法は2016年のときと全く同じ。もちろんここが最安。
あるとき、スイスの観光地での交通機関料金が年々少しずつ値上がりしていることに気がついた。 そこで、各年のパンフレットを見比べ、料金を比較してみた(すべて往復の夏料金、CHF・・・スイスフラン)。例えば、
ミューレン⇔シルトホルン | 60.20CHF(2001年) | 74.00CHF(2011年) |
ブリエンツ⇔ブリエンツァー・ロートホルン | 72CHF(2003年) | 84CHF(2013年) |
どちらも10年で十数フラン値上がりしている。というか個人的には、ちょうど10年の間隔を空けて、同じ地を訪れていた自分にびっくり。 更に、ユングフラウ地方については、
路線(単位:CHF) | 2003年 | 2011年 | 2013年 |
---|---|---|---|
インターラーケン・オスト⇔ユングフラウヨッホ | ? | 186.20 | 197.60 |
インターラーケン・オスト⇔クライネ・シャイデック | ? | 74.20 | 77.60 |
グリンデルワルト⇔フィルスト | ? | 54.00 | 57.00 |
ヴィルダースヴィル⇔シーニゲプラッテ | 52.00 | 60.00 | 63.00 |
ラウターブルンネン⇔ミューレン | ? | 20.80 | 21.60 |
インターラーケン・オスト⇔ハーダー・クルム | ? | 27.00 | 28.00 |
といった具合。マッターホルン周辺では、
路線(単位:CHF) | 2001年 | 2010年 | 2012年 |
---|---|---|---|
ツェルマット⇔ゴルナーグラート | 63.00 | 76.00 | 80.00 |
ツェルマット⇔ロートホルン | 48.00 | 64.00 | 66.00 |
という感じで、年々確実に1CHF程度ずつ値上げされている。 上記はいずれも主要観光地で、しかも山岳鉄道やロープウェイなど、高地での交通機関。
一方で、平地や大都市付近での料金については、正確に比較できる記録がなかったが、似た記録を調べた限り、あまり変わってなさそうな感じ。 とはいえ、スイスで訪れたいのはやっぱりユングフラウ地方やマッターホルン周辺。今後も値上げが続くとしたら恐ろしい・・・
スイストラベルパスの値段についても、過去の鉄道パスのパンフを元に検証してみた。 「スイストラベルパス8日間・2等について米ドル(USD)の料金で比較してみる。
USD220(2000年) → USD240(2004年) → USD255(2005年) → USD315(2008年)
鉄道料金の値上げと共に、スイストラベルパスの料金もぐんぐん値上げされている。 これ以降、公式の値段が米ドルからユーロ(EUR)とスイスフラン(CHF)の併記に変わったようで比較が難しい。
EUR243(2010年) → EUR268(2011年) → CHF384(2012年) → CHF393/EUR320(2014年)
とはいえ、確実に値上げされ続けていることは確か。
ふと思った。毎回、何のためらいもなくスイストラベルパスを利用しているけど、元はしっかりとれているのだろうか・・・
そこで、スイストラベルパス所持と不所持の場合でどれくらい値段が変わるのか検証してみた。
旅行年月 レート(/CHF) | パスなし-パスあり(パス関連費)=差額 |
2010.08 83円 | 56540円 - 36152円(32500円) = 20388円 |
2011.08 101円 | 73164円 - 49461円(34200円) = 23703円 |
2012.08 82.5円 | 56133円 - 38033円(35539円) = 18101円 |
2016.08 103円 | 97644円 - 53375円(43065円) = 44269円 |
2017.08 114円 | 89467円 - 48868円(45596円) = 40599円 |
※パスは、いずれもスイストラベルパス8日間・2等。購入しようと調べた時点で、手数料等含めて一番安いところで購入。
※円換算は旅行年月時のレート。
※「パスあり」の金額は、「パス購入に関するすべての料金(手数料、発送料等)」と「パス所持で割引きになる区間の追加料金」、
「パス対象外の乗り物にかかった料金」の総額。つまり、旅行時にかかった航空券関連以外のすべての交通費
(乗った乗り物の詳細は各年の旅行記のページ参照)。
※「パスなし」の金額は、パスを利用せず同工程をめぐった場合の交通費の総額(旅行年月時の価格)。
パスの料金自体が年々値上がりしているが、各交通機関の料金も上がっているので、(自分の旅行のスケジュールでは)間違いなく損はない。
スイスの乗り物に乗っているとき、切符の検札が来る度にいつも思う。 日本人や韓国人などが検札官に提示するのは、ほとんどがスイストラベルパス(旧スイスパス)。
それに対して、おそらくヨーロッパからの旅行者と思われる人々が見せるチケットは、切符でもスイストラベルパスでもない別のパス。 一体何のパスだろうと思って色々調べると、リージョナルパスというものを発見。以下の3種類がある。 → SwissTravelSystem(英語など)
・レマン湖周辺の「Regional Pass Lake Geneva - Alps」
・ベルナー・オーバーラント(ユングフラウ)地方の「Regional Pass Bernese Oberland」
・ルツェルン周辺の「Tell Pass - Central Switzerland」
どのパスも、その地方の乗り物が無料または割引きとなる。 この3つの中で、特にベルナー・オーバーラントのリージョナルパスは、スイストラベルパスでは半額にしかならない山岳鉄道なども無料となる上、 かなり広範囲をカバーしている。
これは利用しないと損!と思い、2013年夏の旅行はスイスパスは買わずにベルナー・オーバーラントのリージョナルパスを購入することにした。
現地で購入できるようだった(というか現地でないと購入できなそうだった)ので、ユングフラウ地方の観光開始初日、 ラウターブルンネン[Lauterbrunnen]駅でベルナー・オーバーラントパスが欲しいと伝えると、簡単に購入できた。
パスと一緒に、パスの対象となる路線図と時刻表が載っている本を渡された。 単行本よりひとまわり大きいサイズで厚さ1cm(右の写真)。わっ、すごい!と思いつつ、ちょっと重い・・・
その年はユングフラウ地方の乗り物を乗り倒し、パスが大活躍。 帰国後、スイストラベルパス同様、パス所持と不所持の場合でどれくらい値段が違うのか、帰国後すぐ検証してみた。
※パスは、ベルナー・オーバーラントパス「Regional Pass Bernese Oberland」6日間。円換算時のレートは旅行年月時(2013年8月)のレート105円/1CHFで計算。
パスあり:30450円、なし:83549円、差額53099円!
申し訳ないほど元を取ってしまった。
→旅行中のできごと 交通編 > ベルナー・オーバーラントパス
余談:
ところで、この年はスイストラベルパスを持っていないので、空港と滞在地間の往復費用がかかる。
旅行前、空港と滞在地(ラウターブルンネン)間の往復に、スイストランスファーチケット[Swiss Transfer Ticket]の利用を検討していた。 このパス(チケット)はCHF130(2等車の場合)で、空港(または国境駅)とスイス国内の目的地間の往復が無料になる (※ただし、最短ルートで行く必要がある。)というもの。
まさに今回のような1拠点滞在型の旅にはピッタリのパスだった。が・・・、結局買わなかった。 というのは、空港とラウターブルンネン間の往復料金を調べたとき、表示されていたのは半額料金だったことに気づかず、 往復CHF78.40だと思い込み、パスを買うより普通に切符を買った方が安いと判断したからだった。
ところが、実際の往復料金は2倍のCHF156.80。パスを買っておいた方が得だった・・・
気がついたのは、チューリヒ空港の切符券売機でラウターブルンネンまでの切符を買おうとしたときだった。 しまったぁ・・・と思いながらも、お得に移動する方法に考えをめぐらす。
もしかしたら今からでもスイストランスファーチケットが買えるかな? スイストラベルパスがスイス国内でも買えるようになったらしいから、トランスファーチケットも買えるだろう。 ただ、駅の窓口で買えるのだろうか?でも窓口は大行列。 今から並んでもし買えたとしても、乗ろうとしている電車には間に合わない。その次の電車だと、到着がかなり遅くなってしまう。
あれこれメリットとデメリットを考えた結果、普通に切符を買うことにした。 このときはまだ、この後リージョナルパスでたっぷり得をするなんて思ってもみなかったので、失敗したことにへこんでいた。
結局のところ、スイストランスファーチケットを購入しておかなかったことによって損をした額は3000円弱。 リージョナルパスのお得感に比べれば大した額ではないと考えて良しとする。
※スイストラベルパスがスイス国内で本当に買えるかどうか調べてみた。(2014年現在) SwissTravelSystem.comのFAQによると、大きな駅なら買えるらしい。ただ、トランスファーチケットはスイスでは買えないとのことだった。
スイスを旅行するならここは押さえておかないと!というおすすめ観光スポットといえば、 やっぱりユングフラウ地方とツェルマット周辺。大自然を満喫できるこの2ヶ所はスイス観光では外せない。
見どころはやっぱり4000m級の真っ白な三山、アイガー[Eiger]、メンヒ[Mönch]、ユングフラウ[Jungfrau]。
登山列車に乗ってヨーロッパで最も高い鉄道駅ユングフラウヨッホ[Jungfraujoch](3454m)(下の図の①)まで行き、上からの景色を楽しむのもよいが、 個人的にはあちらこちらの高台や山頂(乗り物で行ける)から三山や周りの山々を眺める方がおすすめ。
次の図は、ユングフラウ地方の位置(オレンジの丸あたり)とその拡大図で、紫の線は主な乗り物が通っている区間。
乗り物で行けるビューポイントはたくさんあって、②クライネ・シャイデック[Kleine Scheidegg]、④フィルスト[First]、 ⑤メンリッヒェン[Männlichen]、⑧ミューレン[Mürren](アルメントフーベル[Allemendhubel])、⑨シルトホルン[Schilthorn]、 ⑩シーニゲプラッテ[Schynige Platte]、⑫ハーダークルム[Harder Kulm]、⑭ブリエンツァー・ロートホルン[Brienzer Rothorn]などなど、 何日あっても足りない。
山だけでなく、ユングフラウ地方には⑪インターラーケン[Interlaken]を挟んで トゥーン湖[Thunersee]とブリエンツ湖[Brienzersee]があり、どちらも遊覧船が運航している。 湖なので波はなく乗り物酔いしやすい筆者でも一度も酔ったことはない。風がさわやかで景色もよく、とにかく気持ちがいい。
トゥーン湖遊覧船は、インターラーケン・ヴェスト[Interlaken West]と⑮トゥーン[Thun]間、 ブリエンツ湖遊覧船は、インターラーケン・オスト[Interlaken Ost]と⑬ブリエンツ[Brienz]間を運行している。 途中の町でも乗降できるが、船着き場から駅が遠いことが多い。
逆に上記4地点は駅前が船着き場になっていて乗り継ぎが楽なので、 例えばユングフラウ地方到着日や最終日に移動を兼ねて乗るというプランも立てられる。 時間的に遊覧船に乗れなくても、電車からの景色がまたすばらしい。 インターラーケン・ヴェストとトゥーン間、インターラーケン・オストとブリエンツ間のいずれも湖沿いを走るので、 乗ってから慌てないようにあらかじめ湖側になる席を確認しておくとよい。
ハイキングをするなら、⑤メンリッヒェン(2227m)から②クライネ・シャイデック(2061m)のルートが断然おすすめ。 三山に向かって歩く1時間30分くらいのルートで、高低差を感じることもなく足場もよく、とにかく平坦な道。 歩き始めると三山が手前の山に隠れ始め見えなくなってしまうが、その手前の山を回り込むと三山が目の前に現れ、 カメラが手放せない。
もう少し歩けそうなら、上記ルートを行く前にメンリッヒェン山頂を目指すのがおすすめ。 山頂といってもロープウェイを降りた所から頂上は目の前で、所要20分程度。とはいえ、急な上り坂のため結構しんどい。 途中で引き返したくなるが、途中から三山を眺めると手前の三角の山がちょっと邪魔。もう少し登ればもっとよく見えるはず! と頑張って登れば、山だけでなく逆側にはトゥーン湖とブリエンツ湖も見え、360°大パノラマ。
滞在場所としては、アクセスが良いのが③グリンデルワルト[Grindelwald]と⑦ラウターブルンネン[Lauterbrunne]。 グリンデルワルトは観光地という雰囲気で、レストランや店が多く、たくさんの人で賑わっているのに対し、 ラウターブルンネンはレストランや店は少なく、人もまばらで落ち着いた雰囲気。シャレー造りの建物も多く、絵になる街並み。
⑥ヴェンゲン[Wengen]は小さな町で、アクセスも悪くはないが、ヴェンゲン駅の北側は激しい下り坂で、短い距離でも結構きつい。 他の町も坂が多いので同様に注意。⑪インターラーケン[Interlaken]は、ユングフラウ地方以外へのアクセスもよい大きな町で、 他の地方もめぐるための拠点とするなら、こちらのほうが便利。
一番の見どころはやっぱりマッターホルン[Matterhorn](4478m)。ツェルマットの町からもよく見え、形がなんとも美しい。
ツェルマットはマッターホルン・ゴルナグラート鉄道の終点駅。街は環境保護のためガソリン車が入れない。 そのため車や観光バスでやってきた旅行者は、1つ手前の駅テーシュ[Täsch]で車を降り、電車でツェルマットへ向かうことになる。
ツェルマットエリアは、右の地図でオレンジの丸のあたり。スイス南部に位置し、イタリアが近い。
ツェルマット観光のポイントは次の3つのエリア。
どのエリアも乗り物で3000m以上の高地へ行くことができ、マッターホルンをはじめとする山々の景色が最高に良い。
①のロートホルン(3103m)は、ケーブルカー、ゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで行く。 マッターホルンからは一番遠くなるものの、周辺のモンテローザ[Monte Rosa]、リスカム[Liskamm]、ブライトホルン[Breithorn]の三山が美しい。 この三山はマッターホルン人気の影に隠れがちだが、ユングフラウ三山に負けないくらい魅力的な山々。 途中のスネガ[Sunnegga]もビューポイントで、マッターホルンが角度的に最も美しく見られる場所だと思う。 レストランのテラス席で食事などと共に眺めると最高に気持ちがよい。
②のゴルナーグラート(3089m)へは、登山列車で向かう。途中、車窓からもマッターホルンが見え、車内の乗客のテンションが上がっていくのがわかる。 ゴルナーグラートでは上記の三山が目前に迫り圧倒される。3つ同時には写真に収まりきらないほど。もちろんマッターホルンも見え360°楽しめる。 途中駅のローテンボーデン[Rotenboden]近くには、逆さマッターホルンが見られるリッフェル湖[Riffelsee](上の写真)があって、これがまた美しい。
③のマッターホルン・グレッシャー・パラダイス(3883m)は、マッターホルンを縮小したような突起した形状の所で、 以前はクライン・マッターホルン(小さなマッターホルン)と呼ばれていた。ゴンドラとロープウェイを乗り継いで向かう。 ここはツェルマット周辺において乗り物で行ける最も標高が高い場所。そして最もマッターホルンに近づくが、それよりも目の前に迫るブライトホルンのなんともいえない姿に目を奪われる。 マッターホルンはというと、近いとはいっても完全に東壁だけの姿。他の場所から見るのとはあまりにも違いすぎて最初はそれと気付かないほど。
どのエリアもハイキングコースがあるので少し歩いたり、見晴らしのいいレストランで食事をとったりなどすると、 一日に1エリア観光するのがちょうどよい。 だからといって3日あれば3エリアとも行けるというわけでもなく、天気が悪い日が数日続き・・・ということもあり得る。
ハイキングコースはというと、上記3エリアともコースが色々あり、分岐もたくさんあってエリアをまたいで歩くこともできる。 その中で最もおすすめのハイキングコースは、②のエリアのローテンボーデンからリッフェルベルク[Riffelberg]のコース。 前述の逆さマッターホルンを楽しめ、なだらかで歩きやすい。リッフェル湖でのんびりしても1時間程度。 もう少し歩けるならローテンボーデンからではなくゴルナーグラートから歩きはじめると、 マッターホルンの他に(背後にはなるが)三山も楽しみながらのハイキングとなる。それでもリッフェルベルクまで2時間程。
もうひとつのおすすめは、①のエリアの途中駅ブラウヘルト[Blauherd]からスネガに向かうコース。 前方に形の良いマッターホルンを見ながらハイキング。 コースや分岐が幾つもあるが、シュテリーゼー[Stellisee]、グリンジゼー[Grindjisee]、レイゼー[Leisee]の3つの湖は通った方がよい。 湖の後ろにマッターホルンがそびえたつ風景は最高に美しい。 体力があれば、ブラウヘルトではなくロートホルンからスタートすると、三山を左に、マッターホルンを前方に見ながら絶景のハイキングとなる。
滞在はもちろんツェルマットが便利。レストランや店がたくさんある一方で、花がきれいに飾られたシャレー造りの家々が立ち並ぶ。 とはいえ、個人的には前述の1つ手前の駅テーシュに宿を取ることを好む。 ツェルマットではホテルが駅から離れていることが多く、送迎の電気自動車が迎えに来てくれるとはいえ面倒。 人も多く、自然に囲まれゆったりした時を過ごすという感じではない。
それに対してテーシュは、ホテルが駅前に点在している他は、レストランや店が数軒あるのみでかなり落ち着いた雰囲気 (何もないともいえるが・・・)。 観光地から1駅離れているぶん不便かと思いきや、車で来た旅行者のためにテーシュ、ツェルマット間のみ運行する電車があって所要時間は12分、 6時から23時位まで20分間隔で運行している。スイスパスを所持していれば乗れるので、不便さを感じたことはない。
一番古い本は1998年発行のもの。それでもパリなどの都市のガイドブックと違って、 スイスは不変な部分が多いので古くてもとても役立っている。
ただ、あるとき、とあるガイドブックの残念な間違いに気がついた。 次回の旅行はどの地方に行こうかと、ガイドブックをぱらぱらめくっていると、 ブライトホルン[Breithorn]の写真が目に入った。
2002年にクラインマッターホルン[Klein Matterhorn]から見た のと同じ角度からの写真で、あの、今にもなだれ落ちそうな丸っこい頂上の雪の形を懐かしんでいた。
が・・・ガイドブックのその写真の下にはユングフラウと書かれていた。 隣の山と間違えたのならまだしも、山がある場所がそもそも全然違う。気に入っていた本だけにかなりショック。
とはいえ、その本は地図類が見やすくて充実しているので、今でもかなり頼りにしている。
・
スイス (ブルーガイドわがまま歩き)(実業之日本社)
・
スイス 個人旅行(昭文社)
・
スイス悠遊(成隆出版)
・
シャモニ周辺を歩く―モン・ブラン山群の特選コース23 (ヨーロッパアルプス・ハイキングガイド)(山と渓谷社)
・エアリアガイド海外 スイス(昭文社)
・
スイスアルプスハイキング (ワールドガイド―テーマ)(JTB)
・
スイス鉄道の旅 (地球の歩き方BY TRAIN)(ダイヤモンド社)
・
スイス 歩いて楽しむアルプス絶景ルート (地球の歩き方GEM STONE)(ダイヤモンド社)
旅行以外のスイスのことをもっと知ろうと思って買った本。 他国のこととはいえ驚くことも多く、旅行に行くたびに本当かどうか確かめてみようと思っていることが幾つかある。
とはいえ、旅行ではスイス人の生活を垣間見る機会などほとんどなく、 直接スイス人に聞いてみればいいのかもしれないが、言葉の壁により今のところ確かめられていない。
・
スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方(角川書店)
・
スイス的生活術―アルプスの国の味わい方(出窓社)
・
スイス (ヨーロッパ読本)(河出書房新社)
・
黒いスイス (新潮新書)(新潮社)
・
スイス―小さな国のひそかな楽しみ (ヨーロッパ・カルチャーガイド)(トラベルジャーナル)
・
スイス人のまっかなホント (まっかなホントシリーズ)(マクミラン ランゲージハウス)
スイス旅行に持って行った方がよいものとその理由を体験談と共にリストアップ。 現地で調達すると、サイズや成分、量など日本人に合うものではなかったり、 調達にかかる時間や値段的にも日本から持って行った方がよいと思うものです。※あくまで個人的意見です。
帽子 | 帽子が嫌いなので持っていかなかったら、頭皮(とくに分け目)が日焼けして痛かった。 更に、帰国する頃になって皮が剥け出し、機内などでフケのように見られているのではないかと恥ずかしい思いをした。 |
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日焼け止め | 帽子(キャップ)をかぶり、顔や首、腕など露出する部分には、しっかり日焼け止めを塗ったのに、 耳が露出していたことに気づかず、耳が赤く腫れあがった上、ただれて痛かった。 |
サングラス | 持ち歩いてはいたものの、似合わないし恥ずかしい・・・と、かけずにいたら、目が日焼けして真っ赤。 恐ろしい量の紫外線を浴びた気がする。間違えなく将来の目の健康に悪い。 |
リップクリーム(UV) | 顔などには念入りに日焼け止めを塗ったのに、唇の日焼け対策を忘れていた。 翌朝唇が2倍に膨れ上がり、まさにタラコ状態。特に日光を受けやすい下唇がひどくなった。 |
折りたたみスリッパ | スイスに限らず、高級なホテルには泊まらないので、持っていかないと部屋で疲れる。100円ショップで調達。 |
---|---|
厚手の上着 | 晴天に恵まれ(しかも猛暑)、山の上(ユングフラウヨッホ、モンブラン(フランス)など)でも、厚手の服は不要という年が続いたため、 薄手の上着しか持っていかなかったことがあった。 ところが、その年は天気が悪い日が多く、標高500~600m程度(インターラーケンなど)でもかなり寒く、現地で上着を調達することになった。 |
ハンドクリーム(または石鹸など!?) | 日本では手が荒れることは滅多になく、冬でもハンドクリームをほとんど使わないのに旅行中ひどい手荒れを起こした(それ以降毎年)。 あまりにひどくて現地でハンドクリームを調達したが、匂いがきつくビミョー。 シャンプーや石鹸などを日本から持って行っていた頃はそんなことはなかったと思う。 ホテルの部屋のアメニティグッズが原因のような気がしている。(引き続き、原因調査中) |
折りたたみ水筒 | 水を買うと、500mLのペットボトルより1.5Lの方が(単位量あたりではなく実際の値段が)安いので、 同じホテルに連泊する場合、1.5Lの水を買って折りたたみ水筒に小分けにして持ち歩くと便利。 日本より湿気が少ないこともあって、暑い日はハイキングや街を歩き回るだけでも500mLボトル1つでは足りないこともあるので、予備用としても便利。 |
プラスチックのスプーン、フォーク、ナイフ | フルーツやサラダ、ヨーグルトなどを買って部屋で食べるときに必要かつ便利。ハイキング途中や山の上でフルーツ等を食べるときにも便利。 |
スイスに行くと、あちらこちらで見かけるのがコープと ミグロの2つのスーパー。 お土産になりそうなものも安く手に入る。 滞在ホテルの近くで見つけると、まず入口に書かれた営業日、営業時間をチェックすることにしている。
というのは、朝ハイキングに向かう前に食糧を調達したいときや、
夕食をホテルの部屋で軽く済ませたいときなど、寄ろうとすると営業時間外ということが何度かあった。
でも今は営業時間がネットで調べられる。
→コープ店舗検索
→ミグロ店舗検索
どちらも地名を入力すると、地図や営業時間が表示される。 何かと便利で、旅行中、2日に1回は立ち寄っている気がする。
カーギはチョコとウエハース(のようなもの)が層になっていて、まわりがチョコでコーティングされているお菓子。
夏でも溶けにくく(というか記憶する限り、日本に持って帰ってきても溶けていたことはない)、もちろん美味しい。
ウエハースとチョコのバランスが良いのだと思っている。
→Kägiのメーカーサイト(独語、仏語)
色々な大きさのが売っていて、小さいのがいっぱい入ったタイプのはお土産用、軽いし安い。 15cm位のが2本入った小さな100円くらいのは、朝コープ[COOP]で買ってハイキングに持って行く。 他の板チョコだと、疲れたときに食べようとバッグから取り出すと溶けていてうんざりするが、カーギは平気。
結局のところ、なんだかんだ毎回買っている気がする。