2019年台湾旅行 備忘録

どういうわけかスイスではなく台湾旅行。初のアジア旅!そして今年も台風襲来...

飛行機

まず航空会社を検討。いくら安全面に手抜きはないと言われてもLCCに乗る度胸はなく、チャイナ系エアラインにする勇気もなく、 マイルを貯めるためスターアライアンス系にしたいということからANAに決定。

ANAの運航スケジュールを調べると東京-台北間は、成田空港⇔桃園国際空港、羽田空港⇔台北松山空港の2択だった。 桃園は台北市内から遠く、松山は台北中心部にある。個人的には成田⇔松山がいいんだけど・・・ と言ってもないものはないので、羽田⇔松山にする。

往路:8/7(水)羽田13:20発、台北松山15:45着、NH0853

帰路:8/11(日)台北松山13:30発、17:45羽田着、NH0852

機内では軽食くらいしか出ないと思って、出発前羽田空港で梅わかめうどんをもりもり食べてしまったら機内でしっかり昼食が出てきた。 ご飯どきでもない3時間半程度のフライトでもご飯出るんだ・・・知らなかった。

ホテル

初めての台湾ということでホテルを自力で選ぶ自信はなく、ANAの「旅作」で航空券とホテルを一緒に取ることにした。

台湾旅行だったら日数×10000円くらいの旅費をイメージしていたが、航空券もホテルも色々条件をつけた上にお盆時期となると、 航空券とホテルだけで既に想定の2倍以上。

ホテルの場所は中山地区。普通に清潔な感じだったけど少しタバコ臭かった。たぶん寝具とか布製品ではなく、壁紙に臭いが染みついている感じだった。

交通

電車やバスに乗る度に切符を買うか、Easy CardというSuica的なものを利用するか、鉄道パスを買うか迷いに迷った。 台湾は交通費が安いので鉄道パスを買っても元が取れないとの情報もあったが、自分のスケジュール的には鉄道パスが便利かなと思い、 松山空港のトラベルセンターでTaipei Fun Passという鉄道パスを買うつもりでいた。

ところが、旅行日程に合わせて今年も台風が来ることになり、そうなるとパスを使う機会自体が危ぶまれてきたので購入をやめ、 Suica的なチャージして使うタイプのEasy Cardというのを買うことにした。空港のMRT乗り場の自販で100元(350円)で購入。 現在は要らなくなってもカードを返すことはできないらしい。でもまた台湾に来ることもあるかもしれないし、記念にもなるのでいいかな。

両替と通信

日本で両替するより、現地の方がお得らしいので台北松山空港で両替。

台湾での通信手段として、台北松山空港の中華電信で5日間300元(1050円)のSIMカードを購入。安いし快適だった。

台北松山空港はとても小さく、どちらのカウンターもすぐに見つかった。

地震だ!そしてまさかの安否確認!

台湾2日目の明け方、大きな揺れに飛び起きた。地震だ!慣れているとはいえ建物があまり頑丈そうに思えず怖い。

おさまったのでテレビをつけると地震のことをやっていたが、当然中国語なのでちんぷんかんぷん。 よくわからないけどとりあえず大丈夫そうだし、とにかく眠いのでまたすぐ寝てしまった。

朝、日本台湾交流協会(他の国なら大使館に相当する機関)からメールが来た。 日本出発前、外務省の旅レジに登録したからだ。

ちなみにこの旅レジ、数年前から海外旅行の際には必ず登録しているが、記憶する限り今までお知らせが来たことはなかった。

内容は地震に伴う安否確認!?だった。メールを確認した人は状況報告をするようにとのこと。

たしかに大きな地震だったけど、テレビを見る限りでは、物はともかく人には特別大きな被害が出ている様子はない。

一旦は返信しなくていいやと思ったが、でもだんだん不安になってきた。 自分が旅行を楽しんでいる間に、安否不明者として捜索されてたらどうしよう。 そんな心配を抱えながら旅行するのもいやなので一応返信しておいた。

台風がやってきた!

昨年のスイス旅行では、出発日に台風が来て飛行機が欠航し大変な目にあった。 まさか今年も自分の旅行に合わせて台風がやってくるとは思ってもみなかった。

本当は出発日あたりに台風が台湾に来る予定だったが、どんどん遅くなっていって旅行3日目にやってきた。 3日目といっても、初日も2日目も当然台風が接近中だったため、台湾に到着してからとにかく天気が悪かった。

2日目の夜、日本台湾交流協会からまたメールが来た。今度は台風に関する内容。 台風接近に伴い、台湾市政府が翌日の休業・休校を発表したので日本台湾交流協会も休所となるという話。

なんじゃそりゃ?政府が休業・休校を発表?もしかして国民全員明日は休みましょう令的な?

実際翌日になってみると、風雨はそれほど強くないのにMRT(地下鉄)は間引き運転。間引きなのに全然混んでない。 バスは走っているのかどうか不明。

地下にあるお店ならやっているかと思ってMRTの台北駅、中山駅、雙蓮駅をつなぐ巨大地下通路へ行ってみた。 地下なのにほとんどのお店はシャッターが閉まっている。 駅2区間分の距離を行ったり来たりして、ウインドーショッピングというよりウォーキングをしているような感じ。

デパート(たしか三越)も閉まっていて、(たしか)15:00からの営業と書かれた張り紙。入口前の軒先には、行き場をなくした観光客がどっさり。

台風だから仕方がないけど、それにしても政府のお達しはすごい影響力。 日本でもこういうのがあればなぁ。観光客にとっては迷惑だけど。

占い横丁

台湾は占いが有名らしい。占いについては、生年月日を用いたものだけは興味がある。 統計を元にしてるのだろうし、やっぱり星まわりは何か影響がありそうな気がしている。 せっかく台湾に行くなら一度占ってもらおうと、予め先生をリサーチして行天宮の占い横丁へ。

お目当ての先生を探そうとうろうろするが、客引きのお姉さんに捕まりたくなくて通行人を装う。 シャッターが閉まっているブースも多く、お目当ての3人の先生のうち営業中だったのは1人のみ。でもその先生も不在・・・

仕方がないので一旦横丁を出て行天宮をのぞきこみ、再び横丁へ戻ってみるとお目当ての先生発見!ご飯を食べていた。 さっき不在だったのはきっとご飯を買いに行っていたのだろう。

私に気が付いた先生はご飯を中断。なんだか申し訳ない。みてもらったのは洪雨辰先生。 日本語OKで1000元(3500円)で総合?占いをしてくれる。

ガイドブックによると、生年月日だけではなく生まれた時刻も必要らしいので予め調べておいた。 「分」まで調べておいたが、「時」までしか必要なかったっぽい。記入欄が「時」までしかなかった。

渡された紙に名前と生年月日(時刻も)を書き、今度はその紙に先生が占いながら色々書き込み、最後にその紙をもらえる。 自分でもメモを取りたければと別の紙とペンを渡されるが、先生はとても早口で聞いているだけで精一杯。

先生が書いてくれるからメモをとらなくてもいいやと思ったが、先生はあちらこちらに書くので、後で見ても良くわからないところも多々・・・

とはいえ、名前と生年月日しか伝えていないのに過去のことや自分の性格をずばずば指摘されて怖いほど。 言われたことを書きたいところだが、それを書くと自分の過去を公開することと等しくなってしまうのでやめておく(笑)

未来のことで気になったのが、21時以降の車の運転に注意するようにとのこと。 ほぼ毎日21時以降に運転する自分としては気になる。それから健康面では腎臓に注意だとか。腎臓は丈夫だと思うんだけど・・・

最後に米粒占いもやってくれる。米粒占いは元々期待してなかったので、結果がどうだったか忘れてしまった。 ちなみに手相は変わるからやめておきましょうと言われ、手相はみてもらっていない。

正直なところ、占ってもらう前までは期待する一方、どちらともとれるような言い方をして当たっていると見せかけたりしているのではないか、 自分はだまされないぞ!という気持ちもあったが、生年月日+時刻だけでなかなかすごくてびっくりだった。

行天宮

行天宮

旅行初日、占い横丁へ行ったついでに行天宮に立ち寄った。建物をサラッと見学して5分で退散。

宗教的なものは好きではない。初詣すら一度も行ったことがない。 お参りすれば願いが叶ったり悪いことが起こらないというなら、不幸な人はいないはずじゃないかと思う。

でも、横丁で占ってもらった先生に、行天宮にお参りして行きなさいと言われ、18:30頃再度行ってみるとちょうど何かの儀式が始まった。

みんなドラが鳴るたびに手を合わせてお辞儀をしている。真似して一緒にやってみたが、一体いつまで続くのだろうか。 飽きてしまって30分近く経過したところで、そっと退散。

旅行4日目、夕飯を食べすぎたので散歩ついでに再び行天宮へ。宗教は嫌いと言いながら、なぜ再び訪れたのかは自分でもよくわからない。 初日と同じくらいの時間に行ったのに、その日は儀式は行われていなかった。毎日ではないのだろうか。

儀式をやっていた日は、インフォメーションの人も儀式に参加してしまっていて何も聞けないままだったが、今回は色々聞いてみることができた。 1人だけ日本語を話せるというスタッフがいて、色々教えてもらった。

平安カードというお守りのようなカードを手に入れた。それを持って中央に進み出てお参りする。 台のようなものの上に敷かれた座布団の上で膝立ちになり手を合わせ、たしか自分の名前と何か(お願いごとだったか?)を唱えるとかなんとかだったと思う。

他に、その左右では魂を入れてもらうための大行列ができていた。魂を入れてもらうってなんだ!?さすがにこれはパス。

でも平安カードも、魂を入れてもらうのも無料。 お参りするのもお賽銭とかはなく、お金儲けのためではなく本当にまじめに神?に仕えているのかと思うとすばらしい。

足裏マッサージ

今回の台湾旅行の一番の目的は実は足つぼ。いたたたた~!みたいなのを体験してみたいと思っていた。

初日と2日目はガイドブックに載っていた店へ行ってみたが、どちらも全く痛くない。 強くとリクエストしてもやっぱり痛くないし、どこか悪いところはあるかと聞いても、むくんでいるというだけ。

そんなの当たり前だっ!と思いつつも、どちらの店も足のむくみがすっきりとれて、歩き疲れていた足が軽くなった。

3日目はネット上で探した店へ。この店も全く痛くないが、指摘された悪い所は見事に当たっていて驚いた。 4日目もネット上で探した店。やっと痛い店を見つけた!悪いところはしっかり痛くて、気に入ったので翌日もその店へ。

結局、旅行中毎日足つぼに通ってみて、足のむくみや疲れを取りたいだけならどの店でも十分満足だと思った。 でも個人的には4軒目の痛いお店が日本に欲しい。

台湾で食べた物

■かき氷

マンゴーかき氷

旅行2日目、士林夜市を訪れた際、その近くで偶然お目当てのかき氷屋「思慕昔」を発見! 台風のせいで天気が悪く、全くかき氷日和ではなかったがお店に入ってみた。

東門駅近くの本店は混んでいるような情報だったが、時間帯のせいなのか、天気や気温のせいなのか、こちらの士林店は空いていた。

お目当てのマンゴーかき氷。たっぷり載ったマンゴーの他に、マンゴーアイスとパンナコッタもついていて巨大。 文句なくおいしかった。

他にも食べたいかき氷がたくさんあって、計画では毎日1個かき氷を食べるつもりだった。 が・・・台風による連日の不安定な天候と気温の中、かき氷を食べる気にならず、結局食べたのはこの1回のみだった。

■小籠包

旅行3日目、台風のせいで閉まっているお店が多く、わざわざ行った店もクローズ。 仕方がないので東門駅付近の小籠包で有名なお店へ行ってみると、店の前は人で大混雑。 どうやら整理券を取って呼ばれるのを待っている人たちのようだった。

こんなに混んでるなら他の店を探そうと思ったが、お腹がペコペコでこれ以上歩く気になれず、とりあえず待ち時間を聞いてみることにした。

人数を聞かれたので1人だと言うと、相席でよければすぐ入れるというので入ることにした。 ちなみに自分の次に整理券を取っていた2人組は、自分が食べ終わって帰る頃にやっと入れてもらえていた。

で、もちろん小籠包注文。が・・・熱々じゃないし、時間が経ってるような感じでおいしくない。 一緒に注文した他のものは全て美味しかったが、小籠包で有名なお店の小籠包がなぜこんなに・・・値段的にも他のお店にすればよかった。

■タピオカミルクティー

旅行出発前は、タピオカも色々なお店のを毎日飲もうと思っていた。

昼食後甘いものが飲みたくなったので、東門駅付近のお店で白と黒の2色のタピオカが入ったタピオカミルクティーを注文。 すると、黒タピオカの方はものすごく甘い黒糖味。実は黒糖味のタピオカは好きではない。

サイズは選べず、大きくて甘くて黒糖タピオカが気持ち悪くて飲み切るのが大変だった。

毎日飲もうと意気込んでいた割に、良く考えるとそもそも甘い飲み物は好きではない。 今度もまた黒糖タピオカだったらと思うと、もう一度飲もうという気にはならず、結局飲んだのはこの1回のみだった。

■台湾ビール

台湾ビール 台湾ビール

タピオカの代わりに毎日飲んだのが台湾ビール。やっぱりビールの方が断然良い!

コンビニに行くと、一番搾りとか日本のビールも売られていたが、せっかくなので色々な台湾ビールを飲んでみた。

どれも普通に美味しかった。フランスとかと違ってちゃんと冷えてるし。

■火鍋

火鍋 火鍋

台湾に詳しいエッセイスト(イラストレーター)の佐々木千絵さんという方が書いた記事によると、 一人で二色火鍋が楽しめる「子辣。個人。麻辣」(←店の名前)というお店が台北小巨蛋駅近くにあるらしい。

旅行3日目のお昼、そのお店に行ってみたら台風でクローズ。夜は営業するとのことだったが、その日は断念して翌日の夜行ってみた。

まず肉の種類と部位、または海鮮を選ぶ。それによって値段が決まる。鍋は3種類から選べ、当然二色火鍋を選択。 選ぶのはそれだけ。日本語もあってわかりやすい。

野菜は勝手にたっぷりついてくる。麺類はセルフサービスで、ご飯、卵麺、ビーフン、春雨と好きなものを勝手に取ってくる。

つけダレたれもセルフサービス。でも何をどうしていいかわからずおろおろしていると、店員さんがおすすめのたれ2種類を作ってくれた。 一つは辛いつけダレ、もう一つはゴマ系でパクチー入り。

写真は食べ途中。野菜や肉を既に投入してしまっているので火鍋の色が良く見えないが、火鍋自体も、 作ってもらった辛い方のつけダレも辛い!辛いだけでなくて美味しい。 汗と鼻水でダラダラになりながらお腹いっぱい食べた。

締めにデザートが付いてきた(2枚目の写真)。辛くなっている口に、程よい甘さでこれまた美味しい。 これだけ食べて、台湾ビールも飲んで全部で460元(1600円程)。安いし美味しいし大満足。

■豆花

豆花

旅行最終日前日の夜、食べようと思っていたのにまだ食べていないものがあった。それは豆花。 ホテルのフロントで近くの豆花が食べられる店を聞き、翌日そのお店へ行ってみた。「丁香豆花」というお店。

グーグルマップ上では、そのお店の評価はとても悪い。味ではなく店員の態度に問題があるようなコメントが多い。

が、行ってみると別に態度が悪いという感じはない。 夫婦二人だけ?でやっている感じの小さな店で、愛想がいいとは言えないが、中国語しか話せず、外国のお客さんに戸惑っているだけのようにも見える。

この店の名物は黄色の卵入り?豆花らしい。まず普通の白い豆花か黄色の豆花かを選び、次にトッピングを選ぶ。

タピオカにしようかと思ったが黒糖味だと嫌だし、まだ食べたことのない芋系にしようかとも思ったが、結局無難にフルーツをトッピング。

値段からして缶詰フルーツだろうとは思ったが、案の定、黄桃缶詰っぽかった。でも黄色の豆花はものすごく美味しい。 ペロリと食べ終わって、もう一つ食べたくなった。かなり迷ったが一つでやめておいた。でも今思うと、もう一つ食べておけばよかった。

北部海岸

■石門洞

旅行2日目、北部海岸をめぐった。地下鉄MRTで淡水駅へ行き、そこからバスで北部海岸沿いを行く。

淡水に着くと、そこからバスがたくさん出ていてバス停を探すのにかなり苦戦。 予め北部海岸で景色のよさそうな所をピックアップしてあり、途中下車しながら野柳へ向かう予定だった。

バスは海沿いを走るのかと思いきやそうでもなく、ピックアップしておいた場所で途中下車する気になれず、石門洞まで来てしまい、ここで下車。

石門洞 石門洞 石門洞

降りてはみたものの、台風前で土砂降り。そして驚くほど何もないし誰もいない。お店も一つもない。観光地じゃないのかな。

とりあえず、石門洞へ近づいてみると、台風接近に備えて立ち入り禁止の黄色いロープが張られていた(1つ目の写真)。 石門洞の上に登る階段(2つ目の写真)も立ち入り禁止。

写真を撮ったらすることがなくなり、雨も弱まったので周辺を歩いてみる。 すると立ち入り禁止区域のロープを乗り越えてないのに石門洞の裏側に出てしまった(3つ目の写真)。

このまま石門洞の真下まで行けるけど・・・ オモテから見たらロープを乗り越えて入ったように見えるに違いないので、裏からの写真だけ撮ってすぐに退散。

面白そうな岩?だと思って下車してみたけど見どころはこれだけ。でも上に登れたらまた違ったのかな。

これ以上することがなくバス停に戻る。戻るといってもバス停は目の前で、横断歩道を渡るだけ。

■野柳地質公園

野柳地質公園 野柳地質公園

やっと来た次のバスに乗り、野柳で下車。一番行きたかった野柳地質公園。自然にできた不思議な形の岩が色々あるらしい。

見学前に腹ごしらえし、準備万端で地質公園の入り口へ向かうが、何か様子が変。

チケット売り場の窓に真っ赤な張り紙。 何が書いてあるのかさっぱりわからないが、漢字を見る限り、間違いなく台風に備えて休園と書いてあるっぽい。

大ショック。自分同様、知らずに来た観光客もけっこういるようだった。

仕方なくバスで台北へ戻ることにするが、急に土砂降りと強い風。傘をさしても全身ずぶ濡れ。 待てば止むのかどうかもわからないので、ずぶ濡れになりながらバス停へ。

やってきたバスは観光バス的なとてもきれいなバス(No.1815)で、立ち乗りできないタイプ。 とはいえ、びしょびしょの状態で座るわけにもいかず、ハンドタオル敷いて座り、なんとか台北到着。 今日は台北市内巡りにすべきだったなと思う一日だった。

東北海岸

■鼻頭

旅行4日目。台風が去った。前日までとは一転、晴れていて、ものすごく蒸し暑い。ついにハイキング日和だ!と東北海岸へ向かう。

途中で千と千尋の神隠しのモデルになったという人気の九分に寄ろうかと思ったが、混むみたいだし交通の便が悪そうなので却下。

行ってみたかったのは最東北端の鼻頭という所。ネットで下調べした限りでは、海沿いに遊歩道があり散策するととても気持ちがよさそうだった。

普通列車で瑞芳へ行き、その後台湾好行バス856で鼻頭へ。バスの乗車時間は40分程だけど、山越えなので気持ちが悪くなる。

到着すると、鼻頭角歩道と書いてある矢印の方へ行くと、閉鎖しているような大きな看板!? 台風が行ったばかりだからまだ危険だと言うことなのだろうか。 しばらくショックを受けながらうろうろしていると、勘違いしていることに気づいた。 閉鎖されているのは遊歩道でなく、道路を横断する歩道橋だけだった。まぎらわしい。

鼻頭マップ的な案内板はあるものの、遊歩道への道がわかりづらく、小学校行きの道を行くと遊歩道につながる。

鼻頭 鼻頭 鼻頭

海を横にして自然の中を歩くなんて気持ちよさそうと思いきや、やっぱりここはアジア台湾。スイスとは違う。

カンカン照りな上にものすごく蒸し暑い。蒸し暑さなら日本で散々慣れっこだと思いきや、なんだかそれとは違う。

息をすっても酸素が混ざっている気がしない。人生で初めてまともに日傘をさしてみたが効果なし。 腕には今まで見たことのないような玉のようなどっさりの汗。

ちょっと体がおかしくなってきた。もしやこれが熱中症!? でもこんなところで倒れても、多少観光客はいるものの、誰にも気づいてもらえなそうだし、気づかれたとしてもどうにもならなそう。

スイスでは全然人がいないような所で山歩きしていても、自分の体調に何の不安も恐怖も感じたことがなかったが、今回はまずい。

とにかく日陰を探すがどこにもない。ふらふら歩いて1時間弱でなんとか民家のあるところまで到着。

スイスで一日中歩くこともあるのに、たった1時間弱でこんな状態。もう二度と来たくない。 一昨日は暴風雨で全身びしょぬれだったけど、この日は汗で全身びっしょり。

■南雅

今すぐにでもホテルに帰りたかったが、せっかくここまで来たし、まだ午前中。予定通り886番バスで南雅南新宮へ向かうことにした。 ここも東北海岸沿いで、変わった岩があるらしい。

本当はこの近くにもハイキングできそうなところがあって歩くつもりでいたが、この気候ではまた体がおかしくなりそうなのでそれは却下。 バス停から変わった岩のある海岸沿いを少し散策するだけにした。

それにしても変わった岩がいっぱいあって面白い。野柳地質公園には入れなかったけど、これで満足ということにしよう。

汗は依然ひかず、服はぐっしょり。帰りは791番バスで基隆へ行き、そこから電車で台北へ。

南雅 南雅 南雅 南雅 南雅 南雅

タクシーで空港へ

帰国の際、ホテルから台北松山空港まではタクシーに乗ってみることにした。 というのも、台北到着時、空港からホテルまではバスで移動したのだが、空港からバス停がかなり遠く、蒸し暑くて汗だくになりうんざりだったから。

フロントでタクシーを呼んでもらう。ホテルが呼んでくれるタクシーなら安心だろうと思っていた。

やってきたタクシードライバーは中国語のみ。予め「松山機場」と紙に書いておいてよかった。

途中、ドライバーのおじさんが中国語で何か話しかけてきた。 全くわからないんだけど・・・と思いつつ、それでも言い方を変えて!?何度か質問してくるので「ジャパン!」と返答してみた。 すると、合っていたのか、もしくは話がかみ合わなすぎてあきらめたのか、質問は止んだ。

ところでホテルから空港までの行き方はとても単純。ホテルの前の道を進み、大通りにぶつかったところで左折。 その後しばらく直進するのみ。つまり1度左折するだけで空港に着く。

ところがおじさんは左折せず直進。大通りを横切ってしまった。なんで!?左折禁止の交差点だったのか?そんな風には見えなかったけど。

その後おじさんは左折、更に左折してまた大通り前の別の交差点に戻ってきた。ここを右折すれば空港のはず。

ところがおじさんはまたしても曲がらず直進。今度は抜け道のような狭い道を右折、更に右折でまた大通り前の別の交差点へ出た。

今度はきちんと左折し大通りに出て空港到着。料金的には、予想していた金額より少し?多いくらい。

道を知らないと思われて遠回りしたのだろうか。日本人だと思って何も言わないと思われたのだろうか。台湾は親日じゃなかったっけ!? それとも、最短ではないけど最速のルートだったのだろうか。または最短ルートは工事中だったとか。

もしかして途中でおじさんが話しかけてきたのは、出身を聞いたのではなく、何らかの理由で道を変えるとの報告だったのだろうか。

悪くは思いたくないし、大した金額でもなかったが、ぼったくり説を否定することもできず、もやもやした気持ちで帰国した。

ページのトップへ戻る